ベイズ統計を学ぶ
ネット上にも、いろいろと教材が有るので、備忘録として載せておく。
Prior distributions for variance parameters in hierarchical models. Andrew Gelman 2006
StanとRでベイズ統計モデリング
StanとRでベイズ統計モデリング (Wonderful R)
読んでいる。これは名著である。前半部分は、ベイズ統計関わらず、役立つ内容。とくに6章、モデリングの視点から確率分布に迫る箇所は、なかなかまとまったものがないので一見の価値あり。
1章 統計モデリングとStanの概要
2章 ベイズ推定
maximum likelihood estimation
log likelihood
3章 統計モデリングを始める前に
統計モデリングの手順:
解析の目的
データ分布の確認
メカニズムの想像
モデル式の記述
Rでシュミレーション
Stanで実装
推定結果の解釈
4章 StanとRStanをはじめよう
chains: Stan開発チームは4を推奨
iter: 試行錯誤中は500-1000程度。最後は1000-5000程度
warmup: traceplotを見て決める。100-500で十分なことが多い
this: 通常1で施行
並列化なしでうまくいくことを確認してから並列化する。
5章 基本的な回帰
重回帰
二項ロジスティック回帰
ロジスティック回帰
ポアソン回帰
6章 統計モデリングの視点から確率分布の紹介
一様分布
ベルヌーイ分布
二項分布
ベータ分布
カテゴリカル分布
多項分布
ディリクレ分布
指数分布
ポアソン分布
ガンマ分布
正規分布
対数正規分布
多変量正規分布
コーシー分布
Studentのt分布
ラプラス分布
7章以降は、すこし発展的な内容。
insetのある地図を作りたい
ArcGISでinsetのある地図を作る方法に関しては、ここで解説されている。
insetを入れるたびに探しているので、ここにリンクを貼り付けておく。
プレビュー画面と行き来しながら見ると良い。
5-FUによる高アンモニア血症では、異化産物のFBALとFMAが蓄積
5-FUによる高アンモニア血症の5-FU代謝物血中濃度分析論文についての解説記事
わたしたちのチームの研究で、5-FUによる高アンモニア血症を来した時にフルオロ・ベータ・アラニン(FBAL)とモノフルオロ酢酸(FMA)という異化産物の血中濃度が上昇していることが示されました。 この研究は2017年2月15日付でCancer Chemotherapy and Pharmacology誌(オンライン版)に掲載されました。
概要
抗がん剤5-フルオロウラシルは、消化管癌にしばしば使われる薬剤ですが、時に「高アンモニア血症」を引き起こします。そのメカニズムは、1990年代より「仮説」に留まり、解明されていませんでした。今回、5-FUによる高アンモニア血症を発症した症例に対し、5-FU代謝物の血中濃度分析を行い、異化産物のFBAL, FMAが上昇していることを突き止めました。対象症例は、透析患者でした。なお、FBALは腎排泄であることが知られています。5-FU投与に際しても、高度腎機能障害時には注意する必要があります。
その原因について
1990年代から、KH Yer (British Journal of Cancer 1997)らの報告にあるように、5-FUの異化産物FBALが蓄積し、その結果、FMAが増える。このFMAは劇薬なのですが、TCA回路という人間の生命維持に必要な回路を止めてしまいます。ATPという生命維持に必要な物質が供給できなくなり、さらに尿素回路がストップする。これにより、高アンモニア血症をきたすということが予想されていました。ただ、5-FUはすぐに代謝されてしまうため、実際の所は証明されていませんでした。
高アンモニア血症発生機序の概念図(Nishikawaら2017より一部改変)
どうして今回血中濃度検査ができたのか
今回、事前に前向きの5-FU血中濃度検査研究に登録いただいた症例が、偶然に高アンモニア血症を起こしました。5-FUは、上図のDPDという酵素を介して体の中ではたちまち分解されてしまいます。しかし、本症例では、投与前、投与中、投与後の保存検体があったため、実際の5-FUおよびその異化産物の血中濃度測定が可能でした。その結果、たしかに5-FUによる高アンモニア血症を来した時にFBALとFMAという代謝物の血中濃度が上昇していることが示されました。
5-FUと腎機能
5-FUは、基本的に肝代謝のため、あまり投与量の制限に関しては言及されていません。しかし、FBALは腎排泄のため、腎機能障害患者で蓄積する可能性があります。今後、投与基準には、高度腎機能障害時の対応を鑑みる必要があると考えています。
フォレストプロットを描く~JMP編
JMP
JMPという統計ソフトを用いて学んだ。 www.jmp.com
SAS社が開発したソフトウェア。
Forest plot
以下のページでforest plotというアドインを以下で取得。Rでいうpackageですね。 community.jmp.com
同ページ内においてあったRosaMeta.jmpで作成
同ページ内においてあったNicardipine.jmpで作成
Forest plotの用途
メタアナリシス
データの見出しは以下のような感じ。
サブグループ解析
データの見出しは以下のような感じ。
サブグループ解析に関して、以下の記事、勉強になった。 mumu.jpn.ph
今回は、ForestplotとJMPの使用感を学べた。こういう切り口で学ぶのも面白い。